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第三節 人を助ける |
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384 |
教えてもらって信心しておかげを受けたら、 |
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人にも教えてあげなければ、 |
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1 人を祈る |
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神へのお礼にならない、 |
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信心する者の役目がすまない。 |
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371 |
自分のことは次にして、 |
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人の助かることを先にお願いせよ。 |
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そうすると、 |
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3 親切を尽くす |
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自分のことは神がよいようにしてくださる。 |
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385 |
寒い日であったが、 |
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372 |
今まで長い間痛くてつらかったことと、 |
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お参りの途中で気の毒なおじさんに遭い、 |
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今おかげを受けてありがたいことと、 |
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かわいそうに思って、 |
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その二つを忘れるな。 |
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着ていた物を脱いであげた。 |
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その二つを忘れさえしなければ、 |
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それからお参りすると、 |
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病気は二度と起こらない。 |
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金光様が、 |
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これからは、 |
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「今日は結構なおかげをうけたなあ。 |
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人が痛いと言って来たら、 |
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不幸せな者を見て、 |
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自分のつらかった時のことと、 |
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真にかわいいという心からわが身を忘れて人を助ける。 |
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おかげを受けてありがたかった時のことを思い出して、 |
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そのかわいいと思う心が神心である。 |
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神に頼んであげよ。 |
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その神心におかげがいただける。 |
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自分はもう治ったから人のことは知らないというような心を出すと、 |
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それが信心である」 |
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またこの病気が起こる。 |
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とおおせられた。 |
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今の心でおかげを受けていけば、 |
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病気は起こらないばかりか、 |
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386 |
神に参るだけが信心ではない。 |
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子孫の末までおかげを受けられる。 |
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至急の時にも、 |
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お礼を当てにするようなことでなく、 |
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373 |
人の悪口を言う者がよくある。 |
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格別の親切を尽くすがよい。 |
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もし、その場にいたら、 |
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急難にかかっている人がいたら早く言って助けてあげ、 |
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なるべく逃げよ。 |
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火事があれば早く行って火を消す手伝いを潔くすれば、 |
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陰で人を助けよ。 |
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これが真の信心親切となる。 |
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陰で人を助けておけば、 |
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何事にも心がけておれ。 |
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おのずと神の恵みがある。 |
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374 |
人に悪く言われた時に、 |
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信心しているからこらえなければならない、 |
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と思ってこらえるくらいではまだいけない。 |
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先方の心をどうぞ直してあげてください、 |
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と拝んであげるようにならなければいけない。 |
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375 |
たとえ人にたたかれても、 |
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けっして人をたたいてはいけない。 |
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人に難儀をさせるな。 |
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よい心にならせてもらえばありがたいと思い、 |
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すれ違った人でも拝んであげよ。 |
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できるだけ人を助けるようにせよ。 |
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376 |
信心する人は、 |
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人に頭をたたかれても、 |
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私の頭は痛みませんが、 |
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あなたの手は痛みませんか、 |
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という心になり、 |
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また、頭から小便をかけられても、 |
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ぬくい雨が降って来たと思えばよい。 |
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377 |
ある時、 |
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387 |
病人に品物を贈る親切だけが見舞いではない。 |
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金光様の家の麦わらの垣に、 |
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見舞いの言い方で、 |
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だれかが火をつけて焼きかけになっていた。 |
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気分が強くもなり弱くもなる。 |
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それを見た人が、 |
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せっかく見舞いに行く親切があるなら、 |
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「金光様、 |
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病人の心が元気になる見舞いを言ってあげると、 |
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こういうことをする者には罰を当てておやりなさい」 |
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病人の心が広く大きくなる。 |
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と言ったら、 |
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この時から、 |
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「こういうことをする者こそ神に願って、 |
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神のおかげをすぐにいただけるようになる。 |
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心を直してあげなければならない」 |
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金光大神の話したことを、 |
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と仰せられた。 |
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病人や家族に話してあげれば、 |
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悪いことを思わないで、 |
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378 |
盗難に遭った時は、 |
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安心して全快することを楽しむ。 |
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大難を小難に逃れさせてくださったと神にお礼を言い、 |
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人によると、 |
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また、盗人が本心に立ち返り正業に就くように、 |
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見舞いに行っても病人を見て涙を流し、 |
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と神に願ってあげよ。 |
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さぞつらかろうと言ってなでさすりして、 |
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病人の心を苦しめる者もある。 |
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また、病人の顔色を見て嘆き、 |
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2 話をする |
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やせたのを見て嘆く。 |
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家族へはあちこちの悪い話を集めて聞かす。 |
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379 |
金光大神があって神は世に出た。 |
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そうすると悪い思いが満ちて、 |
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金光大神の話していることを、 |
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神のおかげを入れる所もないようになる。 |
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そのまま人に聞かせてあげればよい。 |
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そのような心配をさせては、 |
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あなたが、 |
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見舞いに行って見舞いにならない。 |
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これまでおかげを受けてきていることを話せば、 |
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病人の心が元気になるように話をし、 |
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それでよい。 |
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また家族の者には余計な心配をさせないように話し、 |
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何も、 |
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できるだけの手伝いをせよ。 |
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そう心をつかわなくてもよい。 |
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また、貧しい人には金や品物を贈るなど、 |
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後ろに金光大神がひかえている。 |
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助ける道はいろいろある。 |
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何事にも心がけて信心をせよ。 |
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380 |
神が金光大神に教えてくださり、 |
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話して聞かせよと言ってくださるから、 |
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388 |
農業する人は、 |
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話してあげる。 |
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自分の田の水の様子を見に行ったら、 |
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それを聞いて、 |
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人の田の水も見てあげれば、 |
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子供にでも他人にでも話して聞かせてあげよ。 |
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人もまた自分の田の水を見てくれる。 |
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めいめいにそれを心得、 |
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互いに親切にし合えば、 |
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神はありがたいとわかって信心する人が一人でもできれば、 |
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人も喜び、 |
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神がお喜びになる。 |
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神もお喜びになる。 |
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そうなれば、 |
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あなた方も神のご用に立つことになる。 |
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381 |
たびたび参られても、 |
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何も手から手に渡すものはない。 |
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私のは話がおかげであるから、 |
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帰られたら話をして、 |
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おかげを受けさせよ。 |
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世の中に他人ということはない。 |
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382 |
道を歩きながら話をしても、 |
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腰をかけて話をしても、 |
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心から納得すればおかげになる。 |
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383 |
機を織りながらでも着物を縫いながらでも、 |
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教えをしてあげよ。 |
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教えてあげれば人は助かる。 |
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